「ナツメグを使う料理と言えば?」というと、ハンバーグやミートソース、洋菓子など洋食系が思い浮かびやすいと思いますが…。
タイ料理でもナツメグってそんなに使わないと思うんですが、こういうスパイス使う系は南部料理ですよね。マッサマンカレーとか、マレー系の。というのも、マレーシアではナツメグはけっこうメジャーなもので、市場にも普通にナツメグの果実が売られてます。
ナツメグパウダーになる前のナツメグの種。ホールスパイスですね。
これはタイでもちょいちょい売ってますが、やっぱり削りたての方が香りがいいです(*´∀`)
ナツメグジュースの赤と白
ナツメグを使ったもので美味しかったのがナツメグジュース。お砂糖を入れてるので甘いけどちょっと酸味があって、でもあっさりしてごくごく飲めます。スパイスとして使うあのナツメグの味とは全然違いました。ちょっとタマリンドジュースにも近いかな。でもタマリンドほど酸味はキツくないです。
ところで、ナツメグの実って白いのになんでこんなに茶色いんだろう…?と思ってペナンの料理の先生に聞いたところ、お砂糖をたくさん入れて煮てるからなんだそうです。
ナツメグジュースの作り方は、1kgの若いナツメグに対して700gのお砂糖を12時間かけて弱火でゆーっくり煮ていくとこんな色のジュースが出来上がるんだって。
実はこちらもナツメグジュース。お砂糖無しのバージョンです。
中華系の食堂で「何か甘くない飲み物ください!」って言ったらこれが出てきました。飲んでたときはなにかわかんなかったんだけど(^∀^;)中国っぽい独特な味の白いお茶。後で聞いたら、ナツメグを砕いて作ったジュースだということでした。煮込まないと赤色にはならないんですね。
断然お砂糖入りの方が美味しい!
マレーシアではナツメグの立ち位置はけっこう上位なんじゃないだろうか
ナツメグの実をそのまま食べることはしないんですが、若い実はシロップ漬けやピクルスにして食べます。ナツメグの他にもいろんなフルーツのピクルスが売ってるんですが、まあ、ちょっとこれ系は…けっこうキツい味です(^_^;)
マレーシアの人でも嫌いな人は多いという噂ですが…でもよくお土産でフルーツのシロップ漬けが売ってるので、強烈なファンがいるのでしょう…。
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ナツメグの種は薬にもなる
若いナツメグの果肉部分はジュースやシロップ漬けとして、古く乾燥させたナツメグは種の部分をスパイスとして使用します。それから、ナツメグのオイルは薬としても使われます。
頭痛や腹痛のときに患部に塗る薬。オイルタイプとバームタイプがあります。
冷房で頭痛くなったときにナツメグバームをこめかみに塗ってしのいでました。多分、効果あったんだと思う!
メンソール系の臭いがするんでナツメグ以外にもいろいろ入ってるんでしょう。
乾燥させると勝手に割れてくるナツメグの実。割れる前でも乾燥すると、振ってみたらカラカラ音がします。種は赤い皮(メースと呼ばれます)で覆われてます。なんかえぐい…。
このメースも乾燥後は茶色っぽくなってスパイスとして使われますが、種(仁)の部分よりも香りが上品で高級なんだって。(私は使ったことないんですが…)
私はペナンで”生のナツメグ”ってものを生まれて初めて見たんですが、こんな形だったんですねー。日本ではナツメグ=スパイスっていうイメージだけど、実はこんなにいろんな使い方があるのでした(・∀・)