タイマンゴーが日本でも出回る季節。ナムドークマイ種とマハーチャノック種を使ってカオニャオマムアンを作ります(・∀・)
ここ数年、イオンでゴールデンウイーク近辺に”タイフェア”が行われているのでタイマンゴーもこの期間は入手しやすくなりました。ありがとうイオン!!といっても私の近所にはイオンがないのでうーん…と思ってたんですが、「系列店でも売ってるよー」とタイ語の先生に教えていただき、KOHYOスーパーで発見したのが下の写真のマンゴーたち。
タイマンゴーには60種もあるそうですが、2016年現在日本に輸入できるタイマンゴーは、ナムドークマイ種・マハーチャノック種・ナンカンワン種・ピムセンダン種・ラッド種・キアオサウイ種、チョークアナン種の7種類。一番よく見みかける黄色いマンゴーは写真右側のナムドークマイ/น้ำดอกไม้種。それと、あんまりタイで見た記憶の無い「マハチャノ」なるものが売ってました。
※「マハチャノ」については後述しますが、タイ文字を見ると「マハーチャノック」と言ったほうがしっくりくるので、以降「マハーチャノック」で記します。
タイマンゴーの旬っていつ?
こちらはトンローにある有名なマンゴー屋さん。写真は出始めの2月頃のだけど、大きくてしっかりしたナムドークマイ種がてんこ盛りです。最も甘くなるのは4−5月頃なので、今がまさに旬!
ナムドークマイとマハーチャノックの比較
ナムドークマイ/น้ำดอกไม้…意味は「花のしずく」。マンゴーの形が水滴に似てるからとか。
マハーチャノック/มหาชนก…意味は「偉大なる父王」。プミポン国王の在位60周年を記念して命名されたそうです。何でその記念をマンゴーへの命名にしたのかは分かりませんが、調べたところ比較的新しい品種のようなので、そのころに誕生した品種だったのかもしれません。
1988年にプミポン国王の即位期間がタイの歴史上最も長くなったことを記念し、さらにプミポン国王の著作本である「マハチャノック」を賞賛するために名づけられたものだ。この本の中に登場する、人々を夢中にさせたマンゴーが「マハーチャノック」である。
「サンセット種」と「ナンカンワン種」が農場で偶然にも交配し、誕生した果実を王国に献上したところ、マハチャノと命名されたことが始まりとされています。
参照:globalfruit
タイから日本に輸出されている「マハーチャノック」は、果皮が赤くなるタイプで、この様な品種はタイには元々はない。恐らく、海外から育種素材 を導入して得たものだと思われる。「マハーチャノック」のタイ国内での評価は、匂いがやや強いため、あまり普及していない。
参照:熱帯果樹写真館ブログ
マハーチャノック(左)とナムドークマイ(右)の皮をむいたところ。まだ皮に緑が残ってて、もうちょっと追熟させてもよさそうなマハーチャノックでしたが、果肉はめちゃめちゃ甘そうなオレンジ!ナムドークマイよりも甘そうに見えます。が、食べてみたところ、意外と酸味があってあっさりした甘さです。水分が多くてさっぱり食べられますが、断然ナムドークマイの方が甘くて濃い味です。
それもそのはず、マハーチャノックの平均糖度が15度なのに対して、ナムドークマイの糖度は20度を上回るということです。
今回カットしたマハーチャノックはこれでも十分柔らかかったんですが、もうちょっと皮がしわっとなるまで追熟させた方が甘くなりそうなので、それはまた今度。酸味を楽しむならこれぐらいで食べても全然OK!
カオニャオマムアンにして比べてみた
2種類のマンゴーを使ってカオニャオマムアン/ข้าวเหนียวมะม่วงを作ります。
一晩水に浸しておいたもち米1合分をよく洗って、中火で蒸します。20分蒸したら一旦ふきんごとお湯につけて、もう10分。満遍なく蒸し上がるように。
もち米を蒸してる間に2種類のココナッツミルク作り。
ひとつはもち米に絡めるためのもの、もうひとつはトッピング用のソース。
もち米に絡める用…
100%ココナッツミルク 120cc
白砂糖 大さじ4
塩 小さじ1
沸いてお砂糖と塩が溶ければOKです。
ボウルに移して冷ましておきます。
次に、同じ鍋でトッピング用のココナッツクリームも作っておきます。
トッピング用…
100%ココナッツミルク 120cc
白砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
米粉 小さじ1/2
粉とココナッツミルクをよく混ぜてから火にかけます。だまにならないように、絶えずかき混ぜてちょっとだけとろみがついたらOK。
蒸し上がったもち米は熱々のうちにココナッツミルクのボウルへぼんっと落とします。
お米を潰さないようにかき混ぜて…
ごはんにスキマを作らないようにぎゅっとまとめて蓋をします。
この状態で15分ほど置いておきます。お米がココナッツミルクを吸って馴染んでくるよ。
15分後。さっきより水気が飛んできたごはん。表面と中身を均一にするため、もういちど優しくかき混ぜます。
再びぎゅっとして蓋。さらに15分ほど放置しときます。
完成!ココナッツミルクを吸ったつやつやのもち米。
2種類のマンゴーとココナッツソース、トゥアキアオ/ถั่วเขียงว(緑豆の皮をむいたもの)の煎ったものをトッピングして完成です。このレシピでもココナッツミルクに甘さがありますが、タイでは倍ぐらいの砂糖を入れています。作るときは好みで調節してみて下さい。
カオニャオマムアンに合うマンゴーは?
ということで、ナムドークマイとマハーチャノックを使ってみましたが、やっぱりカオニャオマムアンには甘いナムドークマイが合います!もち米には身がずっしり濃厚なマンゴーのほうが相性がいいと思います(*´∀`)
日本でも美味しくて安いマンゴーが手に入りやすい季節、ぜひぜひ食べ比べしてみて下さーい!