マーホーは、ジューシーな肉餡とジューシーなフルーツを一緒に食べるジューシーな古典タイ料理です。
タイの前菜、マーホーってどんなもの?
マーホー/ม้าฮ่อ(またはม้าห้อ)の「マー/ม้า」は馬って言う意味だけど、馬は関係なくて、これはミャンマーのモン族の言葉だそうで、黄緑色のみかん、パイナップル、ザボンなどの酸味のあるフルーツに肉餡を載せて食べる料理の名前です。
古典タイ料理にも関わらずあまり有名なものではなかったこの料理を、タイ料理店で世界で初めてミシュランの星を獲得したロンドンのレストラン「nahm/ナーム」のオーストラリア人シェフ、デビッドトンプソンさんがレストランでの提供を始めたことから再び脚光を浴びるようになったそうです。ナームはその後バンコクにも店鋪を構え、現在では「アジアのベストレストラン50」に毎年上位ランクインするほどの名店。ミエンカムなどの伝統的なタイ料理を、昔ながらの材料と手法にこだわりながらも現代風に洗練したメニューが賞賛されているということです。
マーホーと同じ味だけど別の料理名「マンクローカープケーオ」
ところで、マーホーと作り方は同じだけど、みかんの1房の中に肉餡を挟み込んだものはマンクローカープケーオ/มังกรคาบแก้ว(ゲンペイカズラ)と呼ばれます。
มงกรคาบแก้ว @ บ้าน – BlogGang.com
これがゲンペイカズラ。中に肉餡が入ってる様子が似てる!?
こちらはみかんに似た果物「マーコット」を使ったマンクローカープケーオ。タイ料理研究家の長澤恵先生に教えていただいたものです。
長澤先生の教室、「titcai thaifood(ティッチャイタイフード)」はこちら
整列するマーコット、かわいいです(*´∀`)
みかんやパインを使うのが一般的だけど、キウイやオレンジでもOK。長澤先生がお勧めしてくれたのはイチゴのマーホー。家で作ってみたら、私も酸味のあるいちごのマーホーが一番好きでした!フルーツはどれも熟しすぎず、酸味が残ってる方がマーホーにはよく合うと思います。
イチゴに丸めた肉餡を突っ込んだらゲンペイカズラにそっくりかも(`∀´)
マーホーのアレンジメニュー
ところで、マーホーの肉餡は、サークーサイムー/สาคูไส้หมู(画像右側)の肉餡の作り方とほとんど同じなのでこの餡をサークーサイムーに使うことも出来ます。サークーサイムーは肉餡をタピオカで包んで蒸した前菜です。写真の左側はカオクリープパークモーといって、同じ肉餡を薄い皮に包んだ蒸し物です。
どちらもマーホー同様におやつとして食べたりもしますが、マーホーが屋台で売られてることはまずないのに比べ、サークーサイムーやカオクリープパークモーの屋台はよく見かけられます。
サークーサイムーは肉餡を丸めた後にタピオカも丸めないといけないから、なかなか気が狂うような作業をしないといけません…(;´Д`)マーホーの方が簡単でいいよね。フルーツだからあっさりしてるところもポイント高し!です(・∀・)