マレーシアのローカルフードで特に美味しいと思うのがローバッ(Lor bak)という肉巻きです。
Lor bakは『鹵肉』と書かれるニョニャ系(中華系)のマレーシアフード。豆粉で作った皮の中に豚肉(鶏肉の場合もあるみたいです)、玉ねぎなどを砂糖醤油、五香粉などで味付けして巻いて揚げたもの。チリソースや甘口のとろっとした醤油ベースのソースをつけて食べたりしますが、そのまま食べても美味しい〜っヾ(o´▽`)ノ゙
中のお肉は柔らかくて皮は薄いからカリッとクリスピー。野菜も甘みがあってすんごく美味しいんです!こちらもマレーシアの中華正月に食べる料理のひとつですが、屋台でも常時購入できます。ただ、ホーカーセンター(屋台街)のLor bakはけっこう当たり外れがあるみたい。
これもLor bak。屋台では、最初の画像のLor bakに加えて葉っぱで包んで揚げた鶏肉や厚揚げ豆腐、焼豚などの盛り合わせで食べられます。この盛り合わせを総称してLor bakと呼ぶので、ちょっと混乱しますが…(^_^;)
鶏肉の包み揚げは包み方も葉っぱの種類も違うけど、タイ料理のガイホーバイトーイไก่ห่อใบเตยに似てます。ソースも甘口のシーユーダムベースのものが付いてて。
で、ココのLor bak(盛り合わせじゃなくて豚肉巻き単品の方)はけっこうハズレ。お肉が全然柔らかくないし、野菜も入ってないから甘みが無い。パッサパサでした…。多分手作りじゃなくて冷凍物の仕入れみたいなんじゃないかなあ。
変わって、明らかに手作りしてその場で揚げてあるLor bak屋さん。見た目からしてぜんぜん違います。カリッとしつつふわふわで美味しそう〜!
ここのLor bak屋さんで一緒に売られてたのはエビのかき揚げ。揚げたてサクサク、ふわふわもっちりで美味しいんだあ〜(*´∀`)
朝から行列ができる繁盛店。おっちゃんの元気もいいです。Lor bakもかき揚げも家族分買ってお持ち帰りしてる人が多かったけど、イートーンもOK。チリソースをつけていただきます。
肉盛り合わせのRojakと果物盛り合わせのRojak
で、盛り合わせ系の食べ物でLor bakと名前も似てるRojak(ロージャッ)というものもあります。ここのRojak屋さんでは、好きな具を自分で皿にとってお店の人にカットしてもらってソースなどトッピングしてもらうスタイル。
ペナン島の一番大きなホーカーセンター、ガーニードライブの名物Rojak店です。ソーセージ、かにかま、揚げ豆腐、かき揚げ、フィッシュボール、鶏の天ぷらなどなど、ほぼ揚げ物です。ここから好きな具をチョイス。
お店の人がおおきな中華包丁でガンガンカットしてソースをたっぷりかけて…
野菜の千切りもトッピングして、さらに上からソースをどーん!
こんなに楽しくRojakを作ってくれるお兄さんを見てたら注文したくなっちゃいますよね(`∀´)
で、ここで「Rojak」の看板を見たものの、他の店でもなんだか違うものを売ってるのに「Rojak」の看板を出してるお店が。
これもRojak。肉ではなくフルーツのRojakです。りんご、グアバ、マンゴー、きゅうりなど水っぽい野菜やフルーツ、そして何故か揚げ豆腐も入って、そこにエビペースト入りの甘酸っぱいソースをかけてピーナッツをトッピングしたもの。日本人からするとかなり奇想天外なおやつですが…。
組み合わせ見てて全然食べる気しなかったから食べてないんだけど、今思えば食べてみりゃ良かった。少なくともタイのフルーツ屋台にある、酸っぱいマンゴーに砂糖と唐辛子振りかけて食べるやつよりは美味しそうだわ。
前回、生春巻きに関して、⇒『ポッピア=生春巻き=ベトナム料理…じゃなくて中華がルーツ?』という記事を書きましたが、Rojakに関してもいろんな種類があるなあと思って調べてたところ、”マレーシアごはんの会”さんのサイトに記述がありました。抜粋はコチラ。
インド系、中国系、ジョホール系、ペナン系と多種あり、それぞれ具やソースが違います。
記事によると、フルーツ系のRojakは中華系なんだそう。そういえば、中華街にフルーツのRojak屋台をよく見かけたかも。マレーシア名物の麺料理Laksa(ラクサ)も地域によっては全然味が違うし、同じようにRojakもいろいろなんですねえ。同じ国内で同じ料理名なのに全く別物の料理がいろいろ存在するマレーシアって、面白い!
<お店一覧>
01:美味しいLor bakのお店 Tan Jetty Prawn Fritters/
02:踊るRojak屋さん Gurney Drive Hawker Centre内/172, Solok Gurney 1、George Town、Jelutong、Pulau Pinang, マレーシア